6.人材紹介会社にいる人(3)
当方の勤務している人材紹介会社の社内で使われている言葉です。同業他社も同じような状況のようですが、こんな会話が繰り広げられている環境をご想像下さい。
・「売る」=担当している企業へ入社させる。
「この○○君(ご登録者です)、××(取引先企業名です。)に売れるやろ!。」
「○○さん、どこに売るんか戦略を立ててから面談しろ。」
→人材紹介会社を利用頂いている方々は「商品」ではないのですが・・・
・「持っていく」=担当している企業へ推薦する、応募させる。
「今日面談します○○さん、××に持っていくつもりです。」
「今日面談します○○さん、××に持っていくつもりでスカウトをしました。」
→人材紹介の社員ごときに、勝手に「持っていかれても」困るのですが・・・
・「仕入れる」=登録者を増やす。
「今月、登録が少ないから、スカウトを強化して仕入れを増やせ。」
「面談を強化するために、仕入れを増やせ」
→繰り返しますが、登録いただいた方は「モノ」ですか?
・「落とす」「落ちる」=自社の顧客企業への入社を決定させる。
「何とかして、(自社案件と他社案件で両方内定を持っている)○○さんを、(自社案件の)××社で落とすには、どのようにするのが良いか、みんなで考えろ。」
「○○さんを最終的に、どこで落とすのかストーリーを考えろ!」
→あなたの担当している企業、あなたを通して就職することは「落ちる」ことなのですか?
その他、当方の知人の勤務先では、ご登録いただいた方の履歴書を見て「右肩下がり」だとか、「学歴ロンダリング」だとかいって、盛り上がっているオフィスもあるようです。おそらく、そのような言葉を発する方自体の人生が「右肩下がり」や「学歴ロンダリング」、もしくは「人生ロンダリング」かもしれません。