キャリアカウンセラーのメッセージ

「キャリア」「仕事」「就職・転職」に関する実情について、キャリアカウンセラーの立場から発信して参ります。

29. 「ブルーオーシャン」的求人獲得の方法(2)

 本日から順に、具体的な手順について、ご一緒に考えて参ります。が、黙ってサイトに応募するだけで転職や再就職ができる方は、わざわざこんな作業に取り組む必要はありません。ましていわんや、人脈やコネクションだけで転職できる方は言わずもがなです。あくまでも、転職や再就職に苦労している方向けの「打開策」の一つの提案です。  

 ただし、離職して6ヶ月経過している方は、この「ブルーオーシャン」的求人を獲得するか、希望条件を全て捨てるかしないと、再就職は難しいかもしれません。6ヶ月活動して決まらないやり方で、7ヶ月目に決まる「はずがない」と考えるのが妥当ではないでしょうか。

 まずは、「見込みリストの作成」です。これは当方がとある地方で勤務していた時代に、その地方拠点に登録頂いた方から教わったやり方です。エンジニアの方でしたが、直近派遣で30代前半、次が4社目にもかかわらず、退職後2ヶ月で転職先を見つけた方です。業界や職種には関係なく応用できるのではと思います。その方曰く、

 

(1)求人あるなしは関係なく、(A)顧客(B)競合他社(C)仕入先 を全てネットで合計最低100社まで「意地でも」調べピックアップする。

(「意地でも」と言うところがミソですね。)

(2)その次に、少しでもその技術が生かせる領域、業界に広げ、可能な限り、リストに載せる

 

といった作業らしいです。

  また、別の50代(これは関西の方です)の金融関係の出身者は、まず、業界団体の会員企業を全て(これだけでも100社以上あったそうです)リストアップすることが、最初の活動だったと教えて頂きました。

 これらが、転職先の最有力候補群になるのでしょう。業界が縮小してしまっている領域でも競合会社は常に存在するので、正論では、ここからリストアップすべきでしょう。万が一、それが嫌なら、①製品・商品②売り先③売り方のどれかに近い業界・会社を「全て」ピックアップすることですね。ネット検索や業界団体の会員企業を調べれば、簡単に100や200は掲載できるでしょう。おそらく3日もあればリストは完成するでしょうし、ここはそんなに頭を使う作業ではないと思います。

 こんな簡単な作業「すら」できない方は、おそらく本気で転職や再就職をしようと思っていない方々と自覚頂いて結構です。

(過去に人材紹介者経由での再就職が極めて難しい方に、こういった手段もありますよとお伝えしたこともありましたが、「こんなん、人紹(=人材紹介の略です)のお前がする仕事やろうが!!」とご指摘頂いたご登録者(=求職者)がいたのを思い出しました。そのように主張される筋違いの無業者に付き合っている時間も暇も当方にはなかったのですが・・・)

 では、ここからどうやって見込みリスト上の企業にアプローチをするかを、明日以降でご一緒に考えましょう。


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