キャリアカウンセラーのメッセージ

「キャリア」「仕事」「就職・転職」に関する実情について、キャリアカウンセラーの立場から発信して参ります。

30. 「ブルーオーシャン」的求人獲得の方法(3)

 見込みリストができたら、今度はこちらからのアプローチをしなければなりません。間違っても人材紹介会社からの求人紹介を「待つ」とか、リクナビマイナビに掲載されるのを「待つ」のではないことはご理解頂けると思います。

 それでは、わざわざ自ら高倍率の求人(=レッドオーシャン求人)に飛び込むようなものです。繰り返しますが、「レッドオーシャン」的求人で採用される確率は100分の1以下と思って頂いて結構です。

 見込みリストに挙がった企業へは、一刻も早く「自ら」アプローチをする必要があります。リクナビマイナビ、あるいは人材紹介会社に求人依頼を出す直前に、こちら(=求職側)のアプローチによって、該当企業で話が先に進んだ例も相当数伺っていますし、採用する側からも、リクナビマイナビ、あるいは人材紹介会社に支払う手数料がカットできるということで歓迎されたそうです。

 最も確実なのは、「電話」です。まず、各企業のHPで採用バナーがあるところには、問い合わせ窓口等と「ご丁寧に」連絡先や担当者が掲載されています。まずは、そこに電話です。無論、「現在採用はしていません」と無機質なコメントが掲載されていてもかけます。

 

「突然のお電話で大変失礼致します。私は○○と申しまして、現在、○○といった分野で求職活動をしているものですが、採用担当の××様はお手すきでしょうか?」

 

といった内容でファーストアプローチをします。採用担当者が出ていただければ御の字ですし、おそらく十中八九は電話に出た方が、「只今、××は会議中です」とか「××は外出中です」などと言って断りに来ますので、

「では、何時ごろお戻りでしょうか?」「何時頃、席に戻られますでしょうか?」

と確認します。運良く時刻を教えて頂けましたら、「では、改めてその時刻辺りにお電話します。○○と申します。お忙しいところ、大変失礼致しました」で終わってください。

 もし、時刻を教えて頂けなかった場合でも、「お忙しいところ大変失礼致しました。○○と申します」で終わって、また、明日再度電話です。(再度自分の名前を名乗るのもミソです。)その際、もし、電話に出た方が自分の名前を名乗ったら、見込みリストに必ずメモして置いてください。もしかしたら、次の電話で役に立つかもしれませんので・・・

一方、採用担当者の名前が判らない場合も、同じように電話をしますが、

 

「突然のお電話で大変失礼致します。私は○○と申しまして、現在、○○といった分野で求職活動をしているものですが、御社の××といった事業にお役に立てないかと存じまして、ご連絡をしております。お忙しいところ大変恐れ入りますが、中途採用のご担当者におつなぎ頂けますでしょうか?」

 

といった形でのアプローチをします。そこで、担当者が出てくればOKですが、これもほとんどは断られますので、その場合

 

「大変失礼致しました。では、このようなご連絡窓口は、御社ではどなたになりますでしょうか」と一度尋ねてみてください。もしかしたら「採用担当は○○です」と教えてくれるかもしれません。その場合も、見込みリストにメモです。次回の電話は、その方宛にすれば良いのですから。 

 

次回に続きます。


にほんブログ村