キャリアカウンセラーのメッセージ

「キャリア」「仕事」「就職・転職」に関する実情について、キャリアカウンセラーの立場から発信して参ります。

33.「ブルーオーシャン」的求人獲得の方法(6)~企画書作成 その2~

 応募書類(「自分」という商品をセールスするための企画書)とは、履歴書、職歴書、送付状の3つが揃うことが条件です。履歴書は記入することは決まっていますので割愛しますし、前回で職歴書については触れましたので、ここでは、送付状というものについて記載します。

 一般的に「送付状」と言いますと、いわゆるカバーレターの類で、「拝啓 貴社ますますお喜びのことと・・・」といった定型文で始まるものをイメージされると思います。それでも悪くは無いのですが、可能であれば「推薦状」を送付状形式にすれば、これは「会ってみようか(=面接)」となるでしょう。

 しかも、(決して自己否定をするわけではありませんが)人材紹介会社の推薦状といった低レベルのものでなく、地域の有力者、業界で名が通った方、代議士、政治家等の名前が使えれば最強です。

 無論、いきなりそこのレベルまでは至らなくても、その方の転職や再就職に際して、協力頂ける方をできるだけ多く見つけることです。(身近では勤務先の上司や、会計士、税理士、銀行の支店長など誰でもOKです。どこで誰とつながっているかわかりませんので・・・。)

 推薦状のサンプルなどはサイトでいくらでもありますので文面はそれこそ定型でも構いませんが、「誰の」推薦を得られるかで、冒頭述べた「企画書」の価値はいかようにでも増減します。

 

 もし、どなたの推薦も得られない「くらい人脈やネットワークが無い」のであれば、丁寧な文面の送付状を自ら作るしかありませんので、この項目は飛ばしてください。

 

 但し、自ら求人を探し出そうとしている方々は「これくらいのことをやっている」という認識は持たれたほうが良いかと思います。有力な方の名前が掲載された推薦状(つまり、何らかのネットワークを持っている証です)が添付された「企画書」と、ハローワークから送られたその他大勢の中に埋もれた応募書類、さらには一律の雛形の応募書類に「やっつけの」推薦文が添付された人材紹介会社からのレジュメ(しかも、ここから採用すると採用側はお金がかかります)が並んだ場合、どの候補者を優先するかは明らかです。

 無論、送付状に自己PRを記載して、「私は責任感があります」とか「私はコミュニケーション能力が高いです」など、新卒同然のことを「自己PR」と誤解して記載する方も多いようですが、送付状に記入する自己PRにおいては、

 

「私を採用すれば、御社にいくらの儲けをあたえることができるか?」

 

を連想させる内容以外は「一切不要」です。それに有力者の推薦が加われば、完璧な送付状になるでしょう。ご参考ください、と申すより、是非実践されると今までと違った異なる転職や再就職活動の景色が見えてくるかと存じます。


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