キャリアカウンセラーのメッセージ

「キャリア」「仕事」「就職・転職」に関する実情について、キャリアカウンセラーの立場から発信して参ります。

34.「ブルーオーシャン」的求人獲得の方法(7)~企画書作成 その3~

 繰り返しになりまして恐縮ですが、応募書類の作成に当たって常に念頭に置いて欲しいことは、その「企画書(履歴書・職歴書、送付状)」は、採用する側が

 

「当社にどれくらいの利益貢献が期待できるか?」

 

という観点から見られているということです。より生々しく申し上げると、その企画書から、

 

「求職者が欲している『希望年収』の3倍~5倍の『粗利』が見込めるか?」

 

ということが書類選考の基準です。会社のビジネス形態や業務内容、職種によって異なりますが、本当にその人が「会社にとって利益を上げるようになる」には入社後最低半年(場合によっては3年くらい)の期間と実務経験が必要になるケースなど「ざらに」存在します。(人材紹介業界でも、おそらく業界未経験で入社すると、最低半年は完全な「コスト」扱いではないでしょうか。)

 なので、短期離職を繰り返している方は選考対象外になる訳です。無論、短期離職であっても、「希望年収の3倍~5倍の粗利」を稼げると判断していただければ面接のステップに進めるわけですが、そのイメージを持たせるには、職歴書であっても送付状であっても相当の工夫が必要であるのはお解かり頂けるでしょう。

 応募先企業の課題や、弱点、ニーズや必要としている部分は何かを、まずは隅から隅まで調べ上げて、そこに合致するスキル(いわゆるプロフェッショナルスキルや職業能力の類です。)や経験、人脈はないかを練りに練って、レイアウト、フォント、罫線まで、相手の立場になってリバイスするわけです。

 せっかく見込みリストから作成し、電話で接点を取った相手ですので、それくらいの誠意は示すべきでしょう。そのような活動をしている多くの方を知っている当方からすると、離職されている方が、

 

「家にいてもすることがなく、暇でしょうがない」

 

などと漏らすのは、当方に言わせると、本気で転職や再就職活動をしているとは思えないと判断せざるを得ない訳ですね。

 本気で応募先企業のことを調べると3~4時間くらいはあっという間に使うでしょう。そこから企画書(特に、職歴書、送付状)を作成し、それが週に10件あれば、次の見込みリストを作成する暇も無いはずです。無駄に時間を過ごしている方々から見た場合、上記のような能動的な活動をしている方はどのように映るのでしょうか。

  さて、このようなスタンスで企画書(履歴書、職歴書、送付状)を作成頂けましたら、先方に郵送で送ってください。(無論、電話でコンタクトを取って1日~2日以内でしょう)。あとは、先方からの連絡を待っても結構ですが、基本は、先方に郵送で付く頃を見計らって電話をすべきでしょう。

 

「先日はお時間頂きましてありがとうございました。早速、応募書類をご送付いたしましたが、○○様のお手元には届いておりますでしょうか?」

 

といった内容で切り出して頂きまして、先方の反応が良ければ、

 

「宜しければ、一度、直接お話をさせていただく機会を頂けましたらと存じますが、いかがでしょうか?」

 

とその場で面接の日時を確定させてください。もし、反応が悪ければ、

 

「では、ご検討を頂きまして、選考結果に付きまして改めてご連絡頂けましたら幸いです」

 

で終わってください。

 自ら求人を獲得して、転職した方々はこうやって面接のスケジュールを埋めていっているそうです。且つ、面接まで辿り着ければ、7割以上の確率で内定と、実体験者からはコメント頂いております。

次回に続きます


にほんブログ村