キャリアカウンセラーのメッセージ

「キャリア」「仕事」「就職・転職」に関する実情について、キャリアカウンセラーの立場から発信して参ります。

37.「ブルーオーシャン」的求人獲得の方法(10)

 求人の無いところから、見込みリストを作り、電話でのアプローチ、企画書作成を経て、企業との接点を持ち、そこの課題やニーズを調べ(もしくは伺って)、いよいよ決裁権者へのプレゼン(つまり最終面接)という段階に来ましたが、ここまで来るとほとんど内定になるそうです。

 今まで企画書(つまり応募書類)で盛り込んだことや、面接でアピールしたことを再度確認した上で、

 

「私を採用すると、御社にこれだけのメリットがある」

 

ということを決裁権者に理解さえ頂ければ、ミッション達成です。

  いかがでしょうか。ライバルがいない中での転職活動、楽とは思いませんか。「求人さえ獲得すれば」、難しくないことだとは思いませんか。

  アベノミクス効果かどうかは判りませんが求人倍率が改善しているとはいえ、ハローワークや求人サイト経由の応募では、(もちろん求人案件によって異なりはしますが)10倍や100倍の競争率は「普通」というのは何ら変わりません。

 さらに中途採用市場も一部の「内定を複数取得できる人」と、その他大勢の「いつまで経っても内定の取れない人」に完全に二極化している時代です。

 その他大勢の「いつまで経っても内定の取れない人」が、他の人と同じように、ハローワークに足しげく通って、求人サイトをクリックして、相手にされない人材紹介会社に無駄な電話をしたところで、希望の求人に出くわすはずがないでしょう。

 なので、このような今までとは違った行動を取る必要があるわけですし、事実、行動を変えた方は、確実に内定を取られ次の転職先へと飛躍されているわけです。

 先日も、「御社のような会社に(求人を紹介されるのを)期待しています。求人が無いことのお詫びは不要ですので・・・」などと話すエンプロイアビリティゼロの方がおられましたが、自分の人生がかかっているのにもかかわらずこのような非主体的な離職者が増えると、社会全体にとってもプラスになることは絶対にないでしょう。

 採用側から手数料を頂く人材紹介会社の立場からすると、普通ならこのような求職者は放置されるのが一般的です。が、当方の中では、このような求職者こそ「納得して」考え方や職業観を変えて頂き、自ら再就職活動に取り組んでいただくような「自己革新」を行って頂く必要があり、そういった支援こそが今の社会に求められているのではと思います。

 その一つの手段として、この「ブルーオーシャン」的求人獲得の方法を色々なところで話していきたいと考える次第です。

(無論、勤務先ではできませんので、社外での活動が中心になりますが・・・)

 


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